ほんわか博士生活 - 看護と著述とサルトルと
by 宮子あずさ Since 2013.4.1
5月が終わる
今日で5月が終わり。来月2日は35回目の結婚記念日です。
昨日ついに選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案が、衆議院法務委員会で審議されました。以下、朝日新聞の記事です。
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選択的夫婦別姓の導入法案、28年ぶり審議入り 採決に至れば初めて選択的夫婦別姓を導入するための立憲民主党と国民民主党の各法案が30日午前、旧姓の通称使用を法制化する日本維新の会の法案とあわせ、衆院法務委員会で審議入りした。衆院で導入法案が審議されるのは1997年以来、28年ぶり。いずれも成立の見込みはないが、採決に至れば衆参通じて初めてで、各党の姿勢が問われることになる。
夫婦同姓の制度をめぐっては、法相が91年に法制審議会に見直しを諮問し、96年に選択的夫婦別姓の導入が答申された。これを受け、政府は民法改正案の提出をめざしたが、自民党の保守系議員らの反対で断念。97年には旧民主党の導入法案が衆院法務委員会で審議入りしたが、審議未了で廃案となった。
法相の諮問は、日本が国連の女性差別撤廃条約を批准したのがきっかけだった。同条約は批准国に対し、女性差別となる国内法の是正を求める。現行法では男女どちらの姓も選べるが、改姓するのは女性が9割以上。日本政府は昨年まで4度にわたり、国連の女性差別撤廃委員会から、女性に夫の姓を事実上強いている民法を改正するよう勧告されている。
野党3党が趣旨を説明 各案の違いは？
政権与党の自民党は、党内に推進、慎重の両派を抱え、結論を先送りする方針で、導入のめどは立っていない。こうしたなか、28年ぶりの衆院審議では、野党3案が同時に議論される。この日は3党の提出者がそれぞれ、法案の趣旨を説明した。
立憲の法案は、法制審がまとめた法案要綱を基本的に踏襲したものだ。同姓か別姓かを選べる内容で、別姓夫婦は子の姓を婚姻時に決め、きょうだい間で統一する。同姓か別姓かにかかわらず、夫婦とその間の子は同じ戸籍に入る想定だ。
国民民主の法案も同じく、法制審案を基礎とする。ただ、婚姻時に戸籍の筆頭者を決め、子が生まれたらその姓に統一する形をとる。子を持たない夫婦がいることを踏まえ、条文の書きぶりを工夫した。
これに対し維新の法案では、夫婦同姓を維持し、現在は運用に頼っている旧姓の通称使用に法的根拠を与える。届け出があれば旧姓を戸籍に記載。マイナンバーカードなどでは、旧姓を併記するのではなく、単独で記せるようにしたい考えだ。
3案の本格審議は来週始まり、参考人への質疑も行われる見通しだ。自民内の意見集約が難航するなか、委員長ポストを持つ立憲は採決に臨む構えもみせており、採決の行方が焦点となる。-------------------------------------
来月の結婚記念日には、到底間に合わない民法改正ではあります。
それはわかっていても、今年の結婚記念日はやはりこれまでと違う希望を感じてもいるんです。
自分の名前を取り戻す、選択的夫婦別姓。1日も早く実現されてほしい。正直なところ、私たち夫婦には、子どもの名前なんて関係ありません。子どもの名前を戸籍筆頭者の姓にする国民民主の案でも、あらかじめ子どもの姓を別に決めておく立憲民主の案でも、どっちでもいいから。
とにかく、私を宮子あずさに戻してほしい。
審議入りを機に、いよいよ、待ちきれない気持ちになっているのは、私だけではないでしょう。
もふちゃんも、一緒に祈ってね。
選択的夫婦別姓、ついに審議入りか！
日曜日は臨時出勤
先週後半は木曜、土曜日が勤務。相変わらずケア度が高くかなりヘロヘロになって帰る毎日が続いています。
土曜日の多忙度がすごく、日曜日はそれより勤務者が少なく、さらに大変そう.......。ちょうど科長が当直明けでいらっしゃったので、相談して日曜日の休みを出勤に当てることに決めました。もともと昨日の日曜日は、ツレが外出するため、もふこのために取った休み。いよいよとなれば出勤は可能なんですよね。
そして今日も出勤。「もふこ、連日ゴメンネ」と声をかけましたが、かなり怒っているように見えました（笑）。
そして今日は今日とて状況は変わらず。頻繁にナースコールが鳴らされ、細かい希望を聞き続ける辛さ。満足のない人と関わるしんどさを久しぶりに味わっています。
それでもほぼ定時に上がれることを思えば、若い頃よりはるかにましなんですよね。今日はグラタンを作る予定でしたが、帰りに寄ったスーパーで鰹のたたきがウルトラ見切り価格で売っていたので、そちらに変更。
グラタンに入れるため解凍してあった鶏肉は、ゆでてサラダに入れることにしました。
かなり疲れていたので、この見切り価格は本当にありがたかった。
これも天の思し召しでしょうか。
ありがたや、ありがたや。
次回出勤は木曜日。英気を養って、またがんばります。
まだまだ諦めない選択的夫婦別姓
今日は日勤。きっと忙しいよなあ、と思いつつ、それでも勤務に行くのは、けっこう楽しみなんですよね。いっちょがんばるか。そんな気分で。
今朝は目薬を嫌がってベッド下にもぐったもふこが、おでこにホコリを付けて出てきました。もうもう、かわいいなあ。
昨日あたりから、選択的夫婦別姓を可能にする法案審議は今国会では絶望的、とする報道が出始めました。最初は読売。そして朝日も。
かなりがっかりしたのですが、夜になって、法改正を求めて粘り強く闘ってきた井田奈穂さんから、心強い発信がありました。
さっそくFacebookで拡散に協力。是非ご覧ください。そして、この夜、辻元清美議員も緊急記者会見を開き、報道に対してきっちり反論してくれました。以下は朝日新聞の記事。
こんなデマを使ってまで諦めさせようなんて、語るに落ちたな、自民党そして公明党。諦めず、明日も国会前行動に出かけます！
『戦争と倫理』上映会
今日は私も出演したドキュメンタリー映画『戦争と倫理』の上映会。医療者がかつて行った戦争協力について掘り下げながら、いかに医療者として反戦・平和に力を尽くせるかを、医療者へのインタビューを通して描き出す作品です。
上映会は前半が映画の上映会。後半は参加者の追加発言と会場とのやり取りでした。
私は映画完成後始めて作品を見たのですが、731部隊関係者のその後を初め、新たに知ったことも多く、貴重な作品だと思いました。
ぜひ、多くの方にみていただきたい。特に看護学生などのこれから医療を志す人への倫理教育として見せる機会がないか、考えていくつもりです。
久々ナースコールで呼ばれ、立ち去れない体験してます
今週は日曜、火曜、木曜、金曜と4日間勤務。一人身体的不調と不安が強く、看護師を離さない患者さんがいて、かなりの時間をとられます。
日勤はチームに分かれてみているのですが、この人がいるチームはほかにもケア度が高い人がいて、パンク状態。私は違うチームを担当しながら、なるべくその人に関わるようにしていました。
関わっていると、けっこう悪態もつかれるし、正直嫌な気持ちになったりもするんです。
でもそんな時は、嫌なら離れられる、思えるのがすごく楽。チームの看護師では、こうはいきません。
チームの看護師は＜逃れようがない＞しんどさがありますから。
ちょっと距離が置ける別のチームの担当者が関わる方がうまくいったりするのです。訴えが細かく、決して満足しない。自分ができることまで人を動かしてやらせないと気が済まない。こうした患者さんの関わりは、既視感があります。終末期の患者さんが多かった内科、緩和ケア病棟では、今回に近い経験を何度かしてきました。
それでなんとなくうまくいっている気もするので、しばらく他チーム担当になったら、その人をみていこうと思っています。
手伝うんじゃなくて、お預かりする。そんな感覚が良さそうです。こんなことを考えながら、走り回っているところに、別の患者さんの離院が発覚。幸い所在は確認でき、ほっと一安心です。
ただ、最後に関わったのが私だったので、インシデントレポートを書いてから退出しました。あ～、帰ればやっともふこに会える。このところ毛を梳いていないから、今日こそ梳いてあげよう。
それにしても長い１週間だったな～。反省もたくさん。
でも、いろいろ考えてしっかり働いているのは確かだもんね。
来週もがんばろう。
選択的夫婦別姓を求める国会前行動
今日も来ました。国会前。4月23日から、毎週水曜日には＜平和を求め軍拡を許さない女たちの会＞のメンバーが中心になって、選択的夫婦別姓を可能にする法改正案を国会で審議するよう、声をあげています。私は4月30日は出られなかったので、ツレが参加。そのほかは必ず参加するようにしています。
以下は、この行動を＜平和を求め軍拡を許さない女たちの会＞として取り組むことについて、代表の田中優子氏が語った記事です。＜田中優子さん、選択的夫婦別姓への反対は「家父長制を守りたいというのが本音」～原告の一人は、多くの女性が不利益を被っていることを無視する国側の主張に「カチンときた」と語った，ハフポスト，2025/5/15＞この日は日中在宅ワークをしながら、晩ごはんの支度をして出かけました。メニューはミートソース。選択的夫婦別姓を求めて煮詰まる気持ちを込めながら、ミートソースを煮詰めたぞ～。
胃内視鏡検査
今日は朝から近所のクリニックで胃の内視鏡検査。少し間が空いたなと思ったら、前回受けたのはは2022年11月8日。2年半ぶりの検査でした。
継続してみている腫瘤の生検こそしたものの、特に変化なく、結果は良好。支払いは2万円程度で、それなりの負担ではありますが、やはりこの安心は得がたいですね。今回も鎮静剤で寝ている間に検査をしてもらったので、帰宅後も少し眠気が残りました。寝室に行くと、もふこが熱烈歓迎。もふことの添い寝は、至福の時間です。
あっという間の1週間
前回の更新から、気づけばもう1週間が経とうとしています。
今日は日勤。今週は日曜、火曜、木曜、金曜の4日勤。先週が2日間しか勤務がなかった分、一日多くなっています。
実はこうした週をまたいでの勤務日数調整は、以前はNG。今年2月に科長が替わってから、OKになりました。
実はこの15年、「週3日契約」における週単位の勤務日数の融通は、時によって違っていたんですよね。3年前まで所属していた訪問看護室では、「週3日契約」さえ曖昧な時期も。極端に人が足りない時なんかは、その範囲を超えて働いてもOKだった時もあるんですよ。
これはどうも、科長が契約を司る部署の誰に聞くかで、どうも違うような......。
事実はわかりませんが、私はと言えば、どっちでもOK。まあ、週を越えて日数を融通してもらえた方が、休みの希望は出しやすいかな。
「今週は2日しか働けないけど、来週4日働きますね」と思える方が気分的にはいい感じがします。先週は、勤務の合間に大学の授業や国会前での抗議行動その他、振り返るといろいろなことがありました。そして今週も4日働きつつ、原稿も書かねばなりません。
そして、今病棟はケア度が高い人が増えてとっても忙しい。
あれこれ考えるとちょっと気も重いんですが、でもでも。仕事がある間が華ですよね。がんばります～！もふちゃんは、毎日かわいいね。
毎日が猫の日
チャイルドレス、ウィズキャットなわが家は、こどもの日も含め、毎日が猫の日。添い寝大好きのもふこさまですが、さすがに起きないわけにはいきません。
今日は日勤。4人の男性看護師＋私という珍しい布陣で、男性看護師に囲まれた働いてきました。
さらにはその男性看護師が30代後半が1人、3人が50代。そこに61歳の私という、ものすごくアダルトな勤務者だったのです。
かなりケア度が高く、走り回りましたが、ナースステーション（おじさんたちは「看室」と言い、「ナースステーション」とは言わない）に戻れば、他愛もないことで笑い合う中高年ナースの輪。なんかいい一日でした。ところで、最近もふこさまのお食事に変化がありました。
ずっと使ってきたキャットフード「懐石」シリーズが全面リニューアルし、値段が1.5倍くらいになったのですが、買い置いていた古いフードがようやく終了。２週間ほど前から、リニューアルしたフードに替わっています。2種類の小袋が各10袋ずつ入ったパッケージをを3種類。計6種類の小袋を日替わりであげるようにしています。
お食事処は2階寝室奥のウォークインクローゼット内の棚下。6年前家に来た時おびえて飲まず食わずになったため、落ち着いて食べられるよう、ここにしました。
以来、ずっとここでお食事をしています。
リニューアルしたフードは好評で、前よりも食事量が増えました。この調子で食べてもらえると、シモベも嬉しい。このフードとのハネムーン期が長く続きますように。
東工大（現東京科学大学）を抜けて友人宅へ
昨日から黄金週間も本番。世は昨日から4連休に入りました。
しかし、3日、5日と勤務が入っているため、わが家はさして連休の実感がありません。.......というのは、毎年のことであります。今日はカープファンの友人宅でデーゲーム観戦ホームパーティー。少し遠回りして、ツレの母校を抜けて目的地へ向かいました。
ツレの母校は、昨年東京医科歯科大学と合併。東京工業大学から東京科学大学に名称が変わりました。
駅改札の表示は「東京科学大学」に替わり、正面入口は表札、案内板ともに「東京科学大学」。変化を実感しつつ、相変わらず下手な自撮りで記念撮影です。
ところが学内に入ると、けっこう「東京工業大学」の表示が残っていて。元東工大生はついついそちらを探してしまうのでした。
まずマンホールの蓋。「東工大」と書かれたもののほか、旧校章の燕マークが刻まれたものも残っていました。マンホールの蓋はそうそう変えないよね、きっと。これはまだしばらく残りそうです。
車止めも「東工大」このほか、貼り紙なんかも以外に替わっていませんでしたね。
大岡山キャンパスを抜け、石川台キャンパスにつくと、ここの入口にある案内板はまだ「東工大」だった（笑）。
まあ、揚げ足とりみたいなミニツアーでしたが、「東工大」の文字が残っていると、やっぱりほっとしちゃいますよね。医科歯科大学の卒業生もそうなんじゃないかなあ。
友人宅では、おいしい手作りピザをいただき、試合はドラゴンズに勝って、みんな上機嫌。とっても楽しい一日でした。
帰ると、可愛いもふこがお出迎え。日なたぼっこを満喫できたのか、もふこもご機嫌に見えました。
選択的夫婦別姓の法案が出た！
今日は日勤。このところ、ケア度が高く、なかなか忙しい勤務が続いています。今日も今日とて走り回り、いい汗かいてきましたよ。
ちょっと遅れてのご報告になりましたが、4月30日、待ちに待った選択的夫婦別姓の議案が、衆議院に出されました。野党の足並みがそろわず、立憲民主党単独での提出。可決は厳しいと言われていますが、とにかく法案が出ないことには、闘いようもありません。
＜「選択的夫婦別姓法案」立憲民主党が単独で衆院に提出 他党の状況は？今国会で実現の可能性は？，東京新聞デジタル，2025/4/30＞本音を言えば、今私は、ものすごく傷つき、怒っています。
なぜなら、私自身の人生に大きく関わるこの法案が、メディアでは政局ネタのように扱われている。これはもう、許しがたいことです。
とは言え、これはまさに、国会での扱われ方の反映なんですよね。
自民党はもちろんのこと、維新、国民民主といった、右派票ねらいの党は、「旧姓使用で事足りる」というようなことを平気で言う。これって、あまりにも私たちの苦痛を軽んじていますよね。銀行口座もクレジットカードも結局戸籍名。病院では保険証の名前で呼ばれる。すなわち戸籍名。旧姓使用が広がっていると言ったって、何かと戸籍名の縛りはあるんですよ。
何より、自分は改姓していない男性が、「旧姓で事足りる」かどうかなんてなぜわかるんでしょ？その無神経ぶりには、心底うんざりさせられます。
そんなわけで、なんとなく鬱々とした気分だったのですが、今日のこのニュースでかなり気持ちが上向きました。
＜宇多田ヒカルの新曲に、選択的夫婦別姓を望む歌詞。「ありがとう」「びっくり」と反響，ハフポスト，2025/5/2＞さすが世界の宇多田ヒカル、この件は複数のメディアでさっそく取り上げられています。
残念ながら、多くは両論併記で「賛否両論」締め。むしろ煽り気味の記事がある中で、このハフポストの記事はとってもいい感じでした。きっと、若い人の感覚は、こんな感じなんだと思う。
選択的夫婦別姓への反対は、高齢男性に多いのは以前から言われていること。
失礼ながら、家父長制大好きおぢさんたちが死に絶えれば、なんとかなるのかしら。その時は私も死に絶えているでしょうけど（笑）。
それでも、あとの世代の人が生きやすくなるなら、それはそれでいいんだと思うなあ。ちなみに、4月30日の国会前のデモは、私が勤務のため行けず、ツレが参加しました。5月は毎週水曜日は、デモの日。次回以降は私が参加する予定です。
もし今回ダメでも諦めず。これはとどのつまり、マイノリティの人権問題。多数決で決まる政治にはなかなかなじみません。
本来ならば、司法が救済すべき問題。裁判にも注目していきます。
新しいユニフォーム
今勤務している病院は、常勤職員の場合、ほぼ3年ごとに病棟の異動があります。
先月末、今の病棟に一緒に配属された同僚が異動。看護師・准看護師の中では、私が一番古株になってしまいました。最終日、記念写真を撮った際、ついでに私一人のユニフォーム写真もちゃっかり撮影。
へへへへ。これがとっても気に入っているユニフォームです。
着やすく、ポケットの使い勝手も良いので、予想通り働きやすいんですよ～。この写真は、最近のもふこのお気に入り。洗い上がったジーンズに、顎を乗せるのがいいようです。
